農業と植物科学

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世界の農業ニュース

トマト:メキシコのトマト輸出業者はトマトはウイルスフリーであると主張した

11月からメキシコのトマトの輸送トラック43台が、ToBRFV(トマトのウイルス)の検査が強化されたことによってアメリカとメキシコの国境で停められた。これに対しSADER(Mexico's secretary of Agriculture and Rural Development:農業農村開発省)は、「私たちはアメリカから種子を購入しているため、この処置は不当であり、もしウイルスが見つかった場合はアメリカでもウイルスの発生について調査するべきだ」と述べた。メキシコは、アメリカのトマトの輸入総額87%を占めているため、ウイルスの問題がメキシコの農産物へ悪影響を与えるのではないかと懸念している。

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トマト:ToBRFとは

Tomato brown rugose fruit virus(ToBRFV)は、トマトの新たなウイルスで感染すると、葉の奇形、黄化、モザイクなどの症状、果実は斑紋や奇形が生じる。これまで世界各地で発生が確認されており感染拡大が懸念されている。

日本語の説明

 

トマト:アメリカのToBRFVを防ぐ取り組み

2019年11月18日に米国農務省動植物検疫局(APHIS)は、ToBRFVのアメリカへの侵入を防止し、米国のトマトやペッパーを保護する取り組みの実施を発表した。過去にカルフォルニアのトマトでToBRFVが発生し、根絶されている。この取り組みにより、メキシコ、イスラエル、オランダのトマトとペッパーの輸入が制限され、また他国のトマトとペッパーの移植などを制限した。

英語ニュース

 

トマト:ToBRFVを防ぐために開発されたスチーム滅菌ユニット

ToBRFVは葉、種子、土壌に数カ月留まることが出来るため取り除くことが非常に困難である。また、宿主植物から離れても生き残るため 輸送用のトレイや機器の接触などを経由して感染を拡大することが出来る。さらに、ToBRFVは外壁(殻)が硬く標準的な化学的処理を耐えることができる。そこで、 CambridgeHOK社は、スチームコンテナを開発した。このコンテナでは、輸送に使われるトレイや機器などが全て使用前に95℃で5分間滅菌できるようになっている。この会社は、ウイルス感染のリスクを確実に排除するためには高温処理が重要であると述べている。

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研究

プロジェクト:イギリス諸島のすべての生命のゲノムをマッピングする挑戦的なプロジェクトが開始

チームは採取を行い、主要なイギリスの種である動物、植物、菌類の約8000種を「バーコード」化し、2000種のゲノムを公開する。これらの種のゲノムを探索することによって、地球上で生命がどのように進化したかについて前例のない知見を得る。また、新しい遺伝子、タンパク質、代謝経路を明らかにし、感染症や遺伝性疾患の治療薬の開発に役立てる。

感想:すごいプロジェクト。

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