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世界の農業ニュース
カンボジア：2019年カンボジアは700万トンの農産物を輸出
カンボジアは700万トンの農産物を海外に輸出し、478万トンを公式なルートを通じて輸出した。米以外には、160万トンのキャッサバ粉、20万トンのカシューナッツ、15万トンのバナナ、12万トンのトウモロコシ、5.7万トンのダイズなど。主な輸出国は、中国、EU、ASEAN加盟国、日本、アメリカ、韓国、インド、サウジアラビア、オーストラリアである。カンボジアは未加工の農産物を中心に輸出しているが、今後は農業加工や技術へ投資していく可能性。
ベトナム：企業は中国へ公式な輸出の促進を目指している (2018年ニュース）
近年、ベトナムの中国に輸出する野菜や果物の60%は、非公式な越境貿易（ルート）によって行われていた（関税当局によって記録されない小規模で未登録の業者によって）。しかし、この非公式なルートでは安く買いたたかれたり、未払いなどのリスクがある。そのため、多くのベトナム企業は、公式なルートを通じて中国へ農産物を輸出したいと考えている。しかし、現在の公式なルートではドラゴンフルーツ、スイカ、ライチ、バナナなどごく一部のの農産物しか許可されていない。今後は、中国へ公式なルートでの輸出を増やすために、食品衛生と安全性などを確保する必要がある。
プラスチック：Newプラスチックフリーのパンネット開発
パンネットとは、輸送などで用いられる小さい箱（トマトとかイチゴが入ってるプラスチックで透明の箱）。Natooraが開発したプラスチックフリーのパンネットは、段ボールで作られ、また特殊なフィルムに包まれているため家庭のコンポストで180日以内に分解される。Ocadoというイギリスの大手ネットスーパーでこの商品が使用された場合、150万個以上のプラスチックのパンネットが削減できる。
感想：ヨーロッパでのプラスチックフリー の動きは活発だな。
研究
カロテノイド：Anchoreneはシロイヌナズナのアンカー根の形成に必要なカロテノイド由来の代謝産物
カロテノイドは光合成や植物ホルモンに重要な役割を果たす。この研究ではカロテノイドが分解されてできるAnchoreneが、アンカー根の形成誘導に関わる代謝産物として同定された。Anchoreneがアンカー根形成部位で植物ホルモンのオーキシンに分布を調節し、成長を促進していることが示唆された。この研究から健全な根の形成には、適したカロテノイド生合成も重要であることがわかった。植物の持続的な水分と栄養摂取に不可欠なアンカー根の成長を調節する植物の代謝物が特定され、農業への応用が期待される。
doi: 10.1126/sciadv.aaw6787
