農業と植物科学

いろんな情報を書き記す。農業・植物に関することのお悩み募集中!ツイッターはコチラhttps://twitter.com/agriculture2021

3/24 今日のニュース

今日のニュース

 1. トルコの柑橘類の出荷が増加している

2020年1月~2月において、トルコは442,000トンの柑橘類を250億円で輸出した。 去年の399,000トンで170億円と比較すると大幅に増加した。欧州諸国への輸出は非常に良好で、昨年はポーランドに8,000トンを輸出し、今年は16,000トンを輸出した。 また、ドイツには昨年が3,000トンを輸出したが、今年は5,000トン以上を輸出している。 

Turkish citrus export volumes continue to increase

感想:エジプトも安価で単収が高く害虫も少ない。さらに、ダムの開発により農地が拡大している。農地として条件がそろっているし、ヨーロッパに比較的近いのも魅力だな。あとは、情勢が落ち着けばもっと輸出が増えるかも?

エジプト農業と農産品輸出の現状と課題 | 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報 - ジェトロ


2. 砂漠でハウス栽培

アラブ首長国連邦の砂漠で様々な品種の野菜が栽培されいている。NGSという新しい技術を用いることで、太陽光を利用して冷却、水を効率よく使用している。また、この砂漠はドバイから30分ほどの場所に位置しているので運搬に便利である。

Cooling a soilless growing facility even in extreme climates

 

3. 買いだめは、ジャガイモと冷凍食品の売り上げを後押し

コロナウイルスの影響によってヨーロッパにいおいて長期保存可能なジャガイモや冷凍食品への需要が高まっている。一方で、レストランなどの売り上げは下がっている。

https://www.freshplaza.com/article/9201760/panic-buying-has-boosted-retail-demand-for-fresh-potatoes-and-frozen-products/

 

4. 総合農業サービス会社、海外へ

総合農業サービス会社がラオスでの野菜生産など海外での積極的な拡大を進めている。

イノチオ、野菜生産でラオスに進出 国内市場の縮小で :日本経済新聞

感想:ラオスは中国からの農業投資も活発化してる。中国市場にも近いし、農地としては適しているのかな?

中国からの農業投資が活発化、ラオス企業に中国市場を目指す動きも | 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報 - ジェトロ

 

5. トマトのサイズに関わる新たな遺伝子ENO

 栽培化されたトマトは、野生株に比べて大きくなっている。これまでトマトの果実のサイズの研究では花のメリステム形成に関わるWUSCHELCLAVATA3のオーソログであるLOCULE NUMBERFASCIATED遺伝子が主に大きさに寄与していると考えられてきた。しかし、今回は新たにWUSCHEL遺伝子の発現を調節するENO遺伝子が果実のサイズに重要な役割をもつことが示唆された。

ENO regulates tomato fruit size through the floral meristem development network | PNAS

感想: これらの遺伝子についての詳しい説明は、わりと日本語でもあるのでチェックしてみると面白いかも。