農業と植物科学

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2/20 ニュースと農薬

今日のニュース

インドネシアコロナウイルスのパニック購入によりニンニク価格が上昇

中国のコロナウイルスの影響によりインドネシアでニンニクの価格が上昇した。インドネシアの農業大臣Syahrul によるとニンニクの価格上昇は買占めによって引き起こされいるという。すでに政府は120,000トンのニンニクを保証し、また3~4月の国内でのニンニク生産によって状況が緩和されると予測している。

Indonesia: Garlic prices up due to Coronavirus panic buying

感想:コロナウイルスが長引くと安い野菜が使えないから、加工食品や外食産業にとっては大変だな。日本は中国産から国内産へ切り替える動きがある。

日本農業新聞 - 新型肺炎の混乱長期化 中国産輸入が激減 国産で代替の動き 2月第2週

新型コロナ 中国産野菜にも影響(静岡県)(Daiichi-TV(静岡第一テレビ)) - Yahoo!ニュース

 

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知ろう!農薬の現状

今回は日本の農産物は安全なのかについて考える。

そこで、安全性を比較する基準の一つとして農薬について調べてみた。

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目次

① 日本の農薬の使用量

② それぞれの意見

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①世界の農薬の使用量

2015-2017年の農薬使用量の多い国TOP10

1. セントルシア 19.6 kg/ha

2. 中国(香港)15.34 kg/ha

3. イスラエル 14.77 kg/ha

4. エクアドル 13.96kg/ha

5. 中国(本土)13.07kg/ha

6. 台湾 12.31kg/ha

7. セーシェル 12.1kg/ha

8. 韓国 12kg/ha

9. 日本 11.74kg/ha

10. スリナム 10.56kg/ha

農林水産省「農薬をめぐる情勢」(平成28年度2月)を参考にFAOのFAOSTATのデータベースPesticides - Average use per area of cropland (Top 10 Countries)より作成

以上の結果から、日本の農薬使用量が比較的に多いということがわかった。

また、農薬使用量については、いろいろな意見があるようでまとめてみた。

 

② それぞれの意見 

1. 適切使用であり、過剰ではない。

農薬の使用量は栽培する作物や気候条件等によって大きく異なってくる。日本が温暖多雨な気候であるため病害虫が発生しやすく、害虫による減収、品質低下等を防ぐため、欧州各国に比べて農薬の使用量が多い。また、農薬の全体の使用量を用いて比較することはできないため、作物別にみると他国に比べて農薬使用量が少ない作物もある。

 

2. 農薬漬け

日本の農薬使用量は、ヨーロッパ諸国と比較すると3~20倍、アメリカの4倍以上であるため、国産だから安全というわけではない。TPPやEPAなどで海外の農産物が日本で売られるようになったときに勝ち目がない。

 

感想:ネットにある情報は1990年代や2000年代など古いデーターが多くあるように思った。また、各国の農薬使用量については断片的なデーターが多く具体的に調べているものは少ないため、比較するのが難しいと考える。今回の調査から日本の気候では多めに農薬使わないと農業ができなくなるので仕方ない。さらに1990-2000年の農薬使用量の平均は15.86kg/haであり2015-2017年11.74kg/haと比較すると農薬の使用量も少なくなってきている。今後、技術の発展と共に農薬の使用量も減少していくのではないか。

 

 

FAOSTAT

https://www.maff.go.jp/j/seisan/sien/sizai/noyaku/attach/pdf/index-1.pdf

 
 
 
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日本も中国に劣らず大量の農薬を使用 「国産は安全」は間違った認識か - ライブドアニュース

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/chemical/pest_imp-fd/pdf1/yunyu8.pdf