農業と植物科学

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1/8 世界の農業ニュース

 

今日のニュース

小売業:今週、アメリカの小売業者は健康と有機野菜に焦点を当てている。

US retailers focus on health and organics this week

小売業者は、新年に健康な食事をすると決断した消費者に向けて、サラダや野菜ジュース、野菜麺を作るために必要なキュウリ、ニンジン、ズッキーニなどを用意し、宣伝を増やした。

感想:アメリカでもクリスマス、正月で太る人多いのかな?今年こそは健康的になろうとする気持ちわかる。

www.hortidaily.com

 

新しい:イギリスの野菜オーディオ~ニンジンをオーディオ連結器として使う

UK organic audio – Using carrots as audio couplers

ニンジンに2つのオーディオプラグを刺して使う。ニンジンは、88%の水分、12%が炭水化物、少量のタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどで構成されている。特に全体の約0.4%は、カリウム、ナトリウム、カルシウムイオンを含み、弱い電解質溶液に浸したスポンジと似ている。そのためこのような使い方ができる。

感想:小学生のころ果物を使って電気を通した記憶があるが、オーディオプラグを刺して使うとは。なんか画像が衝撃的だったので。

hackaday.com

 

商品:ステッカーで生ごみと闘う

Combating food waste with a sticker

国連食糧農業機構によると、年間で消費する食糧の3分の1にあたる約13億トンがゴミになっている。とくに、果物や野菜などは廃棄率が高い。近年、 StixFreshステッカーが開発された。コインサイズのStixFreshステッカーは、果物や野菜に貼るだけで貯蔵寿命を最大で14日間延長することが出来る。このステッカーには塩化ナトリウムや天然成分などが含まれているため、果物や野菜に化合物を与え変性を遅らせることが出来る。

感想:海外への輸出などで使えて便利。www.hortidaily.com

 

今日の特集

他国の農業貿易に関わる成果を知ろうのコーナーです。今回は、アメリカの農業貿易がどうだったのかをUSDAのレポート(1)を基に見てみよう特集です。

 1. 主な成果

2. 日米貿易をどう捉えてる?

 1. 主な成果

①日米貿易協定の発効により約90%のアメリカの食品や農産物が免税または優遇措置を受けることができる。

②米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の合意が近づき、近隣諸国との貿易関係強化、アメリカ農産物輸出への優遇を確保、公正で科学に基づいた貿易規則の公約を固める。

③政府機関の介入により9500万ドル以上の生鮮物を世界中の最終目的地まで安全に輸送できるようにした。例えばダイズをパキスタンへ、柑橘類をペルーへ等。

 ④Agricultural Trade Promotion Program (ATP)に3億ドルを割り当て、米国の農産物、魚、および林産物の新しい輸出市場を開拓した。

GSM-102輸出信用保証プログラムを通じて、ラテンアメリカ、アフリカ、中東、およびアジアへの20億ドルの輸出を促進した。General Sales Manager 102 (以下「GSM 102」)‐指定農産物の輸出に対する外国銀行の輸出信用(期間 90 日-3 年)に対して保証するもの。

 等々(疲れた)

2. 日米貿易協定をどう捉えてる?

この協定によってアメリカの農業者は日本の市場へアクセスしやすくなり、日本市場で特恵関税を受けている国と競争できる(2)。

 感想:前年のデーターを見ていないので判断が難しいが、市場開拓や貿易協定など凄いやってるなって印象でした。また、やはり日米貿易協定が大きな成果とされ一番の成果かもしれない。

 (1) Foreign Agricultural Service Builds Global Markets for U.S. Agriculture in 2019

https://www.fas.usda.gov/newsroom/foreign-agricultural-service-builds-global-markets-us-agriculture-2019

 (2)Secretary Perdue Statement on Signing of US-Japan Trade Agreement

https://www.usda.gov/media/press-releases/2019/09/25/secretary-perdue-statement-signing-us-japan-trade-agreement

 

 

今日の研究

トウモロコシの収穫量を増やす可能性のある遺伝子発見。

トウモロコシの生産性を高める一つの方法として、免疫システムの維持に関わるエネルギーを種子生産のエネルギーに向けることがある。野生の植物は予期せぬ病気に対抗するため免疫システムを維持している。しかし、農場で育つ作物は農家によって守られているため野生に比べて病気にかかりにくい。つまり作物は過剰な免疫システムを維持する必要がない。今回の研究では、トウモロコシで植物の発達と免疫システムの両方を制御する遺伝子を特定した。この遺伝子を用いて植物の成長と免疫のバランスを調整することで作物の生産性を増やせる可能性がある。

The maize heterotrimeric G protein β subunit controls shoot meristem development and immune responses

DOI: 10.1073/pnas.1917577116

www.pnas.org